くぼみ



わたしは
小さなくぼみでしかありません

そんなことを呟く君は
まだ気づいていないのだろうか

かわいた砂けむり立つ道に
降り続けた雨があがって

まだどこにも
行きたくない雨を

受け止めてできた
小さな水のほとりのこと

雨上がりの光の空を
流れるまわたの雲を

誰かのために
そのままに映し続ける
小さな水のほとりのこと

青葉が耐えきれずこぼした
ひとしずくを受け止めて
描いた淡い水の輪のかたち

雨に怯え続けた小鳥の孤独
舞い降りた光のまぎわ
同じ姿を目の前に映し出し

安堵の水鏡をあたえてあげた
小さな水のほとりのこと

それはいったい誰ですか

それはえくぼのような
やわらかな君のほほえみ
雨あがりの小さな道のくぼみ









***  MYDEAR/新作紹介欄 掲載  一部改変  ***

        どうもありがとうございました



この記事へのコメント

ひらひらと
2019年07月02日 15:56
そういえば小さい頃、
長靴を履いてわざと水たまりを選んで歩いたことを思い出しました。
心がほのぼのとしてくる、とてもステキな詩ですね。
eri
2019年07月03日 00:54
ひらひらと さんへ

私も長靴のまま、水たまりに入った記憶があります。
あとは、水面に木の葉の舟を浮かべたりもしたかな。
子供にとっての水たまりって、想像の宝庫かもしれないですね。

コメントをありがとうございました。
2019年07月04日 21:00
eriさん
こんばんは。
ご無沙汰しています。
くぼみ――ほっとして落ち着く場所のような気がしました。

リニューアルして、記事の中の文字の大きさや位置が変わりましたね。

気持ち玉、復活するそうでほっとしています。
これからもよろしくお願いします。
ニックネームのスペルを変えました。
eri
2019年07月04日 22:14
fukoさんへ

お久しぶりです^^

予想以上に、大幅なリニューアル。慣れるまで少し時間がかかりそうです。
カレンダーが、金曜日までになっていたことに今気づきました(笑)

fukoさんのところへおじゃましたのですが、とっても素敵なブログに
リニューアルされていますね。名前の変更も教えて下さってありがとうご
ざいます。

改めて、引き続きよろしくお願い致します。


詩 誠
2019年07月13日 12:52
※クボミ・・・
>青葉が耐えきれず こぼれて描いた、
淡い水の輪のかたち<

※今まで、こんな事を考えた事がないから
とっても面白く感じました
eri
2019年07月14日 18:43

>詩 誠さん
>
>水溜りって、空と似ていて、見つめていると、子供のような空想の世界に誘われてしまいます。
>
>小さな生き物の砦のような場所。普段の私たちの生活の中にも、そんなわずかな世界があれば、かなり救われるのかも・・・そんな思いさえ呼び起こしてくれそうです。

>大幅リニューアルがありましたが、お越しいただいてありがとうございます。改めて、これからもよろしくどうぞ・・・。

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