緑のかげ

真昼のかげが揺れている
まるで初夏を思わせる
光の風が吹いてくる

朝早く降った雨の残り香
目に映る若葉の色にも
ほんの少し染みついていた

いつも陽ざしは
何かにたどりついて
一つのかげをつくってゆく

それは暗闇なんかじゃなくて
それは孤独でもなくて
ここに在るということ

さわさわと流れてくる
午後の風に揺れながら
響く木漏れ日のかげ

続く真昼の一本道に
ささやく手招きのかげ

ひらひらと
匂わせながら
僕たちの孤独に染みてくる

たどりついた新緑のかげ
ひたいに手をあてて
息を切らしながら

眩しそうに
太陽を見上げている
その真下に見えていた

揺れながら響いていた
消えそうで消えない
たった一つの人のかげ








MY DEAR / 新作紹介 掲載
**どうもありがとうございました**


























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この記事へのコメント

2015年06月19日 06:15
eriさん、おはようございます。

ここに在るということの 消えそうで消えない 緑のかげ

eriさんならではの自然描写がやさしいです・・・。

きょうは曇り空の静かな朝ですが、真昼には元気な緑のかげに会えそうです・・・。
2015年06月20日 23:32
ふーちゃんへ

こちらでは、田んぼに水が引かれて、田植えが始まりました。
自然描写と言えば、この水田の水鏡の風景に今、一番魅かれます。

曇り空でも、静かという時間はいいですね。また、夏の晴れた真昼の緑のかげの静けさもいいですね。特に毎日が急ぎ足すぎると、静かさの有難さが身に沁みますね・・・。

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