短い春


花咲く春に
生まれたわけではありませんが
なぜかいつも春という季節に
立ち止まってしまうのです

さっきまで停車していたバスが
海に向かって走り出します
さっきまで姿の見えなかったバスが
山のふもとのこの坂道を登ってきます

長い間待っていたのに
着いてしまえば
それは夢のようで

長い間待っていたのに
通り過ぎれば
それは優しすぎる嘘のようで

短い春が
立ち込める風の中
青い警笛を鳴らし
透き通った扉を閉めます

それは追いかけたくても
追いかけられない
永遠のようです

誰一人乗り過ごしも
乗り遅れもしない
今年の春

また会いましょう
どこかで会いましょう
暮らしという居場所の中で




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この記事へのコメント

2011年05月08日 19:00
いつも、いつの年も
春は、あっという間に過ぎ去ります。
待ち遠しさが強かったからでしょうか・・
春待ちの時間のほうが、長く感じます。
でも、不思議となごり惜しい気持ちは、
ありません。

また、何かに向かっていく、そんな
イメージや想いばかりです。
新しくはじまる、はじめる、はじめよう・・
新しい出会いや何かを見つけるための
スタートライン、そんな季節なのでしょうね^^♪
2011年05月08日 19:12
eriさん、庭の雑草がいつのまにか我が物顔です。

さっきまで停車していたバスが 海に向かって走り出します
さっきまで姿の見えなかったバスが 山のふもとのこの坂道を登ってきます

このフレーズが、とてもじーんときて、なんだかうれしくなります。
2011年05月09日 23:44
お邪魔します。春は一時・・せつなさを感じてしまいますね。穏やかな春のバスに揺られてやがて真夏の日差しへと吸い込まれていく・・・ありきたりのごくありふれた日常をありがとう。
2011年05月10日 20:30
メイさんへ。
不思議と名残惜しい気持ちはありません・・・。
言われてみればそうですね。春待ち時間は本当に長い時間なのに・・・。そう感じさせないのは、春の優しさの一種かもしれませんね・・・

何かに向かっていく気持ち・・・スタートライン・・・。メイさんのコメントに並べられた言葉を思い浮かべていると、春の心地よい風に吹かれているような気持ちになりました。短いけれど、芽生えの季節をありがとう・・・。そんな気持ちで春を見送りたいですね・・・
2011年05月10日 20:39
ふーちゃんへ。
庭の雑草が我が物顔・・・。やれやれ、しかたないなぁって、腰に両腕をあてて、雑草を眺める、はんぶん困った顔の、けれど優しいまなざしのふーちゃんの姿が目に浮かんでしまいました

見送るものもあれば、訪れるものもある・・・。そんな想いを込めたバスの風景の言葉たちに、あたたかい言葉をありがとう・・・。とても、とても、うれしかったです・・・
2011年05月10日 20:55
ROXYさんへ。

いらっしゃいませ・・・

何気なくバスに乗るように、過ぎていくありふれた季節の中の時間たち・・・。できれば、いつもより少し顔を前に出して、一日という窓をあけて、風を確かめたいですね。少しずつ次の季節へと変わっていく草の香りとか、土の香りとか・・・

ありふれた日常に感謝・・・

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