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POEM*ANDANTE
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詩。。。のようなものと、歩くような速さで。。。暮らしの隅っこで、向かい合いながら生きてゆけたら。。。
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色鉛筆な日々

2017/11/03 19:52
モノクロの風景を
おろしたての色鉛筆を使って
ひとつひとつ色づけてゆくように

一日一日を大切にしてゆきたい

私の生きてきた風景の中は
まだ本当の風の色を知らなかった

今まで履いたことのない
目の覚めるような色の靴を足にして

人目を気にせずに歩いてみようか
不安ならば寄り添う背中の影を
味方にしながらでも

胸の中に秘められていたモノクロは
ありのままの肌色を塗り重ねられて
クロスステッチしながら広がってゆく

踏み出してゆくたびに体内を離れて
きっと熱い呼吸は風になる
日々の七色にこぼれ始めてゆく

自身が思うほど他人は
通りすがりの他人のことなんて
それほど気にしていないから

だからもっと自由に風をきって
あしたの道を歩いてゆく勇気を

塗り重ねられたひとつひとつの道は
私らしい暮らしの色になってゆく
こつこつと彩られる色鉛筆な日々

目の前に続く
小高い木々も四角い建物さえも
なだらかな円形の光に包まれてゆく

うまく生きようなんてしなくていい
敷居の高い空につま先を伸ばして
もう足を痛めなくてもいい

手の届く空のすべてが私の永遠
吹き渡る自由はさやさやと育まれ
そよぐ綿帽子の風になってゆく

見渡せば塗り重ねられたものは
ひとつの風景へと繋がってゆく
この命続く限りずっとかなえられる


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夏の終わり

2017/10/09 17:12
夏の終わりを惜しむように
ワンピースを着た少女たちが
湖面に素足を浸していいる

揺れるみなもを走ってゆく
色褪せた夏の光が瞬きながら
向こう岸へと消えてゆく

さようなら今年の夏よ
息を飲むように見上げた
ジェット機が描いた雲の線

微かに感じる球形に
包まれた青いこの星の軌跡

日に焼けた少年の放った
フリスビーが空を突っ切ってゆく
真夏のUFOは秋へと消えてゆく

季節は巡りゆくものだけれど
今と同じ季節はもう二度と
こないことも知っているから

さっきからずっと
此処にいたくなってしまうんだ

さようなら夏模様
季節の淵に立って僕たちは
許される限り見つめ続ける

寄せては返してくるものも
ずっと佇んでいるものも

掬い上げて
この白いシャツのぜんぶに
きつく染み込ませてしまいたい

風に押されて転がった
空っぽのペットボトルさえも
反り返る光を閉じ込めようとしている

とめどない光の瞬きは
腕にまかれた時計にも落ちてくる
その丸い淵をなでながら包む夏模様

気づかれぬようにそっと
揺れる木漏れ日は秋へと零れてゆく





**MYDEAR 新作紹介 掲載  一部改変 **
*どうもありがとうございました*



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ベランダの夜空に

2017/10/01 23:21
取り込み忘れていた花柄のタオル
さやさやと揺れていました
ベランダをよぎる薄闇の風に

ここに立って見えるのは一日の先端
今日の終わりと明日の始まり
次々と灯されてゆく小さな街の光

急に灯された光のように
薄闇の空を微かに染めてゆくものは

肩に積もった真昼の小言を
静かにはらいのけてくれます

生き辛い世の中
名ばかりの透明に行き場を失い
迷いたくても迷えない行き止まりに
深いため息をつくこともあります

横縞ばかりの平坦な視野にサヨナラ
見上げるものがその先にある限り
これからは空に光を求めます

少しさびれたベランダにも夜の空
そっとゆびさきを伸ばして
この爪に月の光を灯しましょう

何にもないその先端に色を
薄闇で心もとないその先端に光を

そして今日の月よ
明日の太陽よ占って
いちばんあかるい答えで私をだまして

ここから見える
浮かび上がる光のこだまに
小さな小さな乾杯をしました

透明なグラスに注いだ酎ハイも
浮かび上がっては
水しぶきをあげて光っていました

ここから見えるまだ終わらない光
またひとつひとつ急に灯されてゆきます

それは予告なんてない
日々の連続を物語るかのようです

うつくしいだけのものなんていりません
私の先端にまで昇り詰めてくれる光が
明日へ弾けてくれればそれでいいのです






**MY DEAR 新作紹介 掲載**
**どうもありがとうございました**

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無数の橋

2017/09/20 17:08
戸惑いながら
贈り物を差し出した
君の白いブラウスの両手

照り返す海岸の
潮風と光にふくらんだ

君の遠く
向こう側に映る
白い虹のかたちをした大きな橋

うつくしいその橋も何かに
贈り物を差し出しているのだろうか

翻る初夏の陽炎が
ゆっくりと流れながら瞬いてゆく

おだやかに差し出されるものは
いつも胸の向こう岸から
光のようにやって来る

今日もどこかで架けられる
ゆるやかな両手
無数の橋

差し出されるものは
いったいどんな色をしているのだろう

予告もなく架けられる
ゆるやかなこの世の無数の橋

はかり知れないその橋を
戸惑いながら瞬いてくるものは
いったいどんな姿をしているのだろう






***MYDEAR /新作紹介 掲載***

**どうもありがとうございました**


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夏の音

2017/08/28 00:19
おばあちゃんちのテレビ
映っているのは高校野球

テーブルに置いてくれた
大粒の氷入り麦茶
握りしめながら見る決勝戦

カラカラと響いてきたのは
開けっ放しの窓の向こう
うずまく花壇の風車

庭木の陰の中
微かに揺れるのは
背の高い大きな向日葵の花

夏の太陽は八月の風に咲いたか
一生の思い出の蕾たちは
後悔の微塵もなくしなやかに
眩い金色の花びらを伸ばせたか

画面の向こうから
試合終了のサイレンの音

輪になる歓喜の球児たち
甲子園の土をつかみながら
号泣している球児たち

カランと音を立てた大粒の氷
ガラスコップの雫たちは
ここに留まることを知らない

庭木の幹にはツクツクボウシ
反り返りそうになるくらい
夏の光に叫んでいる

うずまく花壇の風車
ひとつひとつ耳の奥に
しまわれてゆく夏の記憶





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尊重

2017/07/31 17:36
暑いから上着を脱ぎました
喉が渇いたから水を飲みました

今日の陽ざしが眩しすぎるから
買ったばかりの帽子を被りました

花が散った季節の後に
誰にも遠慮なく
瑞々しい青葉が広がるように

ありのままの
ながれゆくままの
忠実を受け止めていたいのです

遠慮がちで後回しになる
こと細かな自身の
言いたくても何も言えない日常

せめて一人だけの隙間は
そのままの自身を重んじてあげたい

暮らしていく時の中で
感じること感じるままに
流れゆくままに受け入れられること

そんな忠実のすべてに
尊重という言葉を贈りたいのです

今日という日が忙しすぎて
疲れたというあなたの忠実にも

たおやかな絹のリボンをかけて
何もなかったようにそっと
尊重という言葉を贈りたいのです




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初夏

2017/06/14 16:54
ご無沙汰しております
覚えていますか

まだ向日葵は
お届けできませんが

本日は
おそるおそる
淡い新緑の青さをあなたに

ゆるさを増してゆく風は
しだいに熱く震えてゆきます

誰も振り向かない
古ぼけた建物の
小さく傾いた影のあいだにも

太陽はもっと自信をお持ちよと
ひとすじの陽ざしを
傾けてくれています

夏の初めとしるして
初夏と呼んでください

そこにいたようで
すぐに過ぎてゆく
微かな季節の光です

去り際のむずかしさを
少しだけ知っている
それだけが取り柄でしょうか

わたくしは初夏と申します

今年初めてをあなたに
そしてこれからをあなたに

本日は
おそるおそる
淡い新緑の青さをあなたに



** MYDEAR/ 新作紹介 掲載**

*どうもありがとうございました*



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真際

2017/05/28 23:42
このよのなかにある
くだらないこと

つまらないこと
むだなこと
どうでもよいこと

なにがなんだか
わからなくなった日には
どこまでもうもれて眠りたい

ゆっくりと動いてゆく
時のさなか

うたた寝から目覚めた
けだるい午後の光にくるまれて
微かに潤んだひふの呼吸音

あちら側へと増した日に
こちら側へと増した日に
揺れては感じてゆく私という真際

伝えてくれる

どちらの際に増してゆくのも
あなたしだいと

このよのなかには
どうでもよいことなんて
ほんとうはなんにもないの

どちら側かへと増していく日に
どちら側でもない真際
そんな真ん中にそっと立って

どちら側に増しすぎても
生きてはいけないこと

何でもないものの
ふりをしながら
教えてくれている時の天秤

澄みわたる光の奥底は
幾度も沈んでは浮かび上がり

日々のひそやかな呼吸音を
水の輪のように織りなしながら

紙一重の広大な日常の中に
語りかけてくる
凛として生きてゆける明暗の真際







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風と光のデシャブ

2017/05/11 00:15
風はやがて春から夏へと移る
長袖のシャツを半袖に
そっと着替えるように

さりげなくさりげなく
感じたままに

机の上に開いたままの眠い小説が
アコーディオンのように
半円をゆるやかに奏でている

開きっぱなしのこの窓は
いつも狭い部屋に
小さな何かを起こしてくれる

高い低いが入り混じっている
反射するビルのグラデーション
霞んで溶けてひとつの街になる

初夏の光が滲みだした
無機質だって輝き出すグラデーション

誰に何も気づいてくれなくていい
すべては生きているという景色の中へ

窓から覗いた景色の風はゆるやかに
流れゆく人波を描いてゆく

眩しい街の太陽へと
そっと立てたひとさしゆび
はちみつ色のデシャブに包まれてゆく

どうしてこんな気持ち
いつか出会った気がするの

日々を生きてゆくって
初めてのことばかりなのに

胸の中に息をひそめていた光
風に吹かれて目覚めてゆく景色
受け継がれてゆく鼓動のさいはて
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ショッパイパンを食べた日

2017/04/29 20:53
目の前
壁もないのに
見えない風にぶちあたってしまう

満たされた
オリジナルな時間を
味わって生きていく希望は

だんだんぼやけて
味気のない毎日へと

今はそんなことから
距離を置いて
違う時間へアンダンテ

休日の時間
いい香りの風に誘われて
誘われるままに

本日開店
ようこそ
焼きたてのパンな毎日へ

サクサクのメロンパンな
時間はいかが

濃厚バターのクロワッサンな
時間はいかが

満たされた瞬間の
広がりだす風の味のパレード

おなかがすくって生きていること
毎日食べたい
色とりどりの時間

目が泳ぐほど並べられた
かなしいくらいのスィーツな時間

だけどなぜか
手にしてしまうのは
ぽろぽろ涙のショッパイパン

シンプルだけど詰まってるんだ
言い表せないくらいのレポート
通り過ぎてきた風の味

おなかがすくって生きていること

ぽろぽろ涙のショッパイパン
かなしい時に味わった
時間のメニュー忘れない

いつもここから始まる
オリジナルなパンの味
透明な香りの中へとアンダンテ

おなかがすくって生きていること

よくばりなくらいおなかすかせて
ふくらんだ太陽のパンを
ひろげた両手でほうばりたい

真っ赤にほっぺたふくらませて
めいいっぱいにね
はちきれそうになるくらいにね











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もうひとつの光

2017/04/16 00:53
風を照らしているのは
春のなだらかな陽ざしか

通りすがりの少女たちの
揺れる長い髪のかたちに似ている

真昼の道はぬくもりを帯びて続く

平行線で続く
両側の広い田畑よ

起こしたての土の香りが
息苦しいほどに春を照らしている

息づくことは光
何かが何かを照らしている

そして生まれたてのぬくもりは
まっすぐにどこまでも続く

見渡すことも光
目に映る全てに春の訪れは満ちる

ぬくもりも光
見渡す人の影も光

大きく息を吸い込みながら春は
真昼の世界を横断してゆく

遠くに映るもうひとつの光
広大な菜の花畑は揺れながら
どこまでも続く春の風を照らしていた








*** MYDEAR/ 新作紹介欄 掲載/ 一部改変 ***

***どうもありがとうございました***











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真冬の質問

2017/03/11 23:44
あたたかいものは何ですか

駅の奥から流れてきた
熱いココアの香り
ゆっくりと風に溶けていった

あたたかいものは何ですか

顔半分が隠れてしまいそうな
真っ白なふかふかのスヌード
足早に過ぎてゆくコートの少女

凍てつくような北風が
イルミネーションの通りを
何度も何度も吹き渡ってゆく夜

あたたかい飲み物も
あたたかい衣服も知っている

誰もみな遠い昔から

なのに人は問いかけてしまう
生きてゆく日々の胸に

どんなにあたたかいものが
街にあふれかえっても
人は探し続けて生きてゆく

本当にあたたかいものは何ですか

あなたのからだがあたたかいのは
わたしのからだがあたたかいのは
どうしてなのですか

街が凍てつけば凍てつくほど
わたしたちのからだは震えて

心が震えれば震えるほど
わたしたちの涙は凍てついて
ぽつりとつぶやいてしまうのです

あたたかいものは何ですか

心の芯からあたためあえるもの
どうかあなたにもわたしにも

願い続けたくなる北風の街
問いかけるたび白くなる息
浮かび上がる真冬の質問










**MYDEAR/ 新作紹介 掲載**
**どうもありがとうございました。**



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本のお知らせ 「詩誌 回生 (中村正秋 & 小熊昭広) 」

2017/03/07 20:03
詩誌『回生』第き号(通巻39号)が発行されました


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詩誌『回生』第き号(通巻39行)を2017年2月20日に発行されました。紙版、PDFデータ版等、詩誌のお求め方法の詳細は、http://www.poetic.jp/kaisei/ (詩誌回生 ホームページ)をご覧ください








 第き号に参加させていただき、どうもありがとうございました。



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仕組み

2017/03/07 20:02
長い間歩かなかった
古民家通りを歩いていた

なつかしさと
ほんの少しだけの哀しさが
古い樹木の木漏れ日から
届く影のように連鎖してくる

右手には今にも千切れそうな
かすれた和食屋の暖簾が揺れている

左手にはひどくカラフルな
輸入雑貨屋の看板の猫が笑っていた

並列する小さな過去と未来
通り過ぎるまばらな人の足音が
狭い道のカレンダーを刻んでいる

混在する過去と未来の片隅
いつも今っていう時間は
あるようでなくて

だけど何処にいこうと
今何時だって
何が古いとか新しいとか
そんなことどうだって関係なくて

ただいつも仕組まれていない
何かを待っていたい
何かを選び続けていたい

それを今って百パーセント
呼べる自分に出会えたら
愉快に時計の針は踊り始めるでしょう

日常に仕組まれたハヤリよりも
もっと自由に前に後ろに

目の前にある景色の中に
なつかしさにも似た鮮烈な
やさしさの仕組みを感じてみたい

古きを新しきを眺め
立ち止まる古民家通りの人々

何もかもが流れ動く今だから
ほんとうのところは
ここからは何処にも留まれない

手の届かない過去と
手の届く新しさの仕組みに
ゆびさきを甘くしびれさせるだけ

個々にある胸の中の今について
しあわせの仕組みについて
内緒の腕組みしながら過ぎゆく人々よ



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本のお知らせ 「子どもへの詩の花束 」

2017/03/07 16:36
子どもへの詩の花束 小学生のための詩の本
詩選集2016
                                                                                                                                                                    

編集委員
武鹿悦子・新川和江・野呂 昶・吉田定一・左子真由美 


詩の国を探検しよう!




画像


 小学生のための詩の本



谷川俊太郎、新川和江、左子真由美…。日本を代表する詩人たちから寄せられた、子どもたちの未来へ贈る103の詩の花束。低学年向け・中学年向け・高学年向けの3つに分けて掲載する。【「TRC MARC」の商品解説】
       



詩は読まれることによって、はじめていのちを持ち、いきいきと輝きはじめます。なによりもこの詩集のなかの、ご自分の好きな詩を、子どもたちと一緒に、なんどもなんども読んで覚えてしまってくださることをお薦めいたします。すっかり覚えてしまったとき、その人の感性は、覚えた詩のぶん、ゆたかになっています。

(「あとがき ――学校の先生、お父さんお母さん方へ」より












出版社: 竹林館
サイズ: 単行本
ページ数: 160p

                                          ☆ネットショップからでもお取り寄せできます。











☆参加させていただき、ありがとうございました。 (言葉の鳥)
               




                                 



                              
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カ・タ・コ・ト

2017/03/05 18:45
なぜ僕がこの国に生まれて
この国の言葉を話しているかなんて
僕本人にだって全くわからない

異国の地に生まれた君の
僕の国の言葉のカタコトが
あやふやなままに耳に響いてくる

僕たちは昔
何もわからないまま目を開き
何もわからないまま生まれ落ちた

手渡された地図だって鍵だってない
飽和された日常の並列を
てさぐりしながら
明日を想うことばかり繰り返してきた

一つの言葉が一つの言葉と溶け合う時
ただ繋がるだけじゃなくって
新しいものが生まれる気がした

君の国と僕の国
生まれてきた今までのお互いのこと
繰り返してきた明日を想うこと

別々だったけど知っている
みんな行き着く先は同じだってこと

だけどそれだけじゃ終われないってことも
僕たちはなんとなく知っている

日々の風が織りなす
見慣れた道や空を循環する
離れてぼんやりとしている終わりへの途中

ほんの少しだっていい
その時々を分かち合いたいって
想ってしまう人という無意識のかたち

出会いっていう偶然がもたらせてくれる
新しい奇跡のような体温の波動

明日を想うこと
ずっと今までたった一人で
繰り返してきたものを
互いの言葉を超えて重ね合えること

どうぞこの手でふれさせて
どうぞあたたかく

どうぞこの耳できかせて
どうぞおだやかに

君の国 僕の国
互いの日々のカタコトを紡ぎあいながら
ほどいてゆくありのままのかたち

もはや何かで包み隠されたものは
そこには微塵もなく
ただとつとつとあかあかと

ただ今はどこからかそこはかとなく
うつくしいぬくもりだけが
互いに繰り返される想いに伝わってくるだけ





.
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春への途中

2017/02/16 19:23
自転車をこぐたびに
季節が動いてゆくみたいだ

サドルに乗っけたお尻が
長いでこぼこ道の
ガタンゴトンに笑っている

じっとしていられないんだ
理由もない胸さわぎで
少しだけ北風が強い一日も

今日一番のスクープ

枯れた芝生の公園に
白い梅の花が開いたんだよ

春への花時計
やっと動き出した

梅の時間が咲いたら
次は桃の花の時間だよ

桃の花の時間が咲いたら
次は桜の時間が
町のあちらこちらで笑いだすよ

春への花時計
やっと動き出した

まだ見えない花びらも
冬の鼓動に触れてくるよ

春はどっちだ
右か左か

待ちわびて指し示す
ゆびさきの方向さえ
パステルな蕾の秒針になるよ

幾重の春への想いが
時のチャイムをふくらませてゆく

あなたの町にも
ぼくの町にも動き出す

自転車で辿り着いた
坂道の上に見えたのは
花びらのような雲光る春への途中






MYDEAR/新作紹介 掲載

**どうもありがとうございました**
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とりとめもないもの

2017/01/08 18:13
朝の扉を開いたら
駐車場には真っ白に降りた霜

凍てついた車のウインドウを
照らしている初めての光

ブロック塀から見える
民家の植木に
ふくふくふくらんだ小鳥の群れ

何もないようで
ひとつひとつが始まりの色
何もないようで
ひとつひとつが始まりの音

あまりにも空気のようで
あまりにもそばにありすぎて
とおりすぎてしまうもの

ぎゅっと踏み出した
かかとの高い靴の音に
いっせいに飛び立つ小鳥の群れ

見上げれば眩しい空の光
目に映る真っ白に降りた霜は
溶けだして光に変わってゆく

鼻の先を痛くするような
朝早い空気の香り
張り詰めた景色の色が
暮らしという光に溶けてゆく

電線に移り渡った小鳥の群れ
とりとめのないさえずりと
とりとめのない
はばたきを見せてくれる

あなたをつつむものは
わたしをつつむものは
とりとめもないもの

見過ごせばそのままの
とりとめのない幸福よ
抱きしめれば広がる光の波紋よ




***MYDEAR/新作紹介掲載***

**どうもありがとうございました**








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新年明けましておめでとうございます。

2017/01/01 00:23


初春のおよろこびを申し上げます。




みなさまにとって、幸多き一年になりますように・・・。



本年もどうぞよろしくお願いいたします。









.
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「あと少し 」

2016/12/31 00:58
皆様、一年間、どうもありがとうございました。

本年は、詩「あと少し」をもちましてブログ納めとさせていただきます。
どうぞよいお年をお迎えください。



「あと少し」


あと少しで終わる一年
そしてあと少しで始まる
新しい一年

今年も色々あったあと少し
終わりもあれば
始まりもあった

僕たちにとって
巡り続けるあと少しは
いつもあたたかいものへの
兆しでありたい

一生懸命に始まり
一生懸命で終わった一年

春も夏も秋も冬も
晴れの日も雨の日も風の日も

それぞれのあと少しを胸に
いつも迫りくる何かを
乗り越えてこれたような気がする

君とってのあと少し
僕にとってのあと少し

お互いの一番のあと少しを
交換し合えたなら

僕たちは今以上にもっと
強くなれる気がする

僕たちの胸に金色の鐘がなる
僕たちの胸に金色の朝日が昇る

新しいゴールまであと少し
新しいスタートまであと少し
冬空を見つめ続ける僕たちの胸に



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