余分

君はいつも
人よりも少し大きめのカバン

その細い肩にかけて
今日も一日を歩いてゆく

カバンの中にあるのは
余分なものばかり

だけど
余計なものなんて
その中にはひとつもない

たとえば
もう一人分の絆創膏
もう一人分ののど飴

余計なものなんて
その中にはひとつもない

カバンの中にあるのは
いつか誰かのためのもの

どこにでもありそうな
もう一人分余分なものばかり

だから誰にだって君は
すぐにさしだしてくれる

少し大きめのカバンを開くように
僕にも足りなかったぬくもりを
すぐにさしだしてくれた

細い肩が揺れるたびに
薄れてゆく夏の光
やがて秋に透き通ってゆく

余計なものなんて
この一日の中には何にもない

この空の下にある
笑顔も涙もすべて
歩いてゆく一日に忍ばせてゆく

君だけの温め続けた
もう一人分の余分が
開かれる明日の誰かのための

記憶のぬくもりに変わること
切ない胸に信じ続けて君は
今日もその細い肩にかけてゆく














僕たちのあいだに

梅雨明けの予感の
セルリアンブル―の空

広い空のまんなかに
ぽっかり浮かんだ綿雲が
風に流れてちぎれてゆく

太陽の熱を固く帯びて
ゆらゆら陽炎くねらせる
遠くまで擦れたアスファルトゾーン

壊れた道のかけらのそばに
微かに姿をのぞかせる
地面のアースカラー

ちぎれた雲と雲の向こうに
染みわたるように続く
果てしない大空のブルー

壊れた道のかけらのそばに
せいいっぱいの両手を開く
名も無き草のその芽の青さよ

何かと何かの間には
いつも新しい風が生まれてくる

深く頬杖をついて
どこにも行けない憂鬱な時にも

開いた窓のその向こうは
きっと何かを教えてくれるだろう
きっと何かを見せてくれるだろう

中途半端とは違う
今までなかったこれからのこと

何かと何かのあいだに
心地よい日陰のような
ひとすじの風がすうっと流れたら

僕たちの悲しみは
やがて晴れ渡るだろう

僕たちの喜びは
やがて芽を吹き返すだろう

今 君は中途半端に
生きているのではないよ
迷っているだけなんだよ

一生懸命迷っているだけなんだよ

きっとそう教えてくれるだろう
きっとそう流れてくれるだろう
僕たちの昨日と明日のあいだに





MY DEAR /新作紹介 掲載
**どうもありがとうございました**







.

手のひらの地図

こんなにたくさんの
人がゆきかっているのに

どうして僕たちは
孤独を感じてしまうのでしょう

ビルの深い谷間で
並木道のゆるやかな坂で
歩みを止めて空を見上げる時

どうして僕たちは
行き先に迷ってしまうのでしょう

一人一人の毎日
何通りもの毎日

晴れ渡った空の日も
くすんだ空の日も生きてゆく

ねじれそうな時の中でも
ずっと閉じ込められた闇の中でも

生きてゆくあなたのそんな
強い孤独を今でも
心の内側でそっと愛しています



長い一人の時間が
手のひらの地図を作ってゆきます

それはまるで指紋のように
やわらかな水の輪を描いています

与えられた空間にひとつひとつ
あたらしい夢を建ててゆきます

まだ誰も知らない場所に
立ち止まる人もバスもなく

ただ広いだけの風の中
孤独だけが吹き抜けてゆきます

鼓動のように瞬く夜空の星
吐息のような雲の影

くしゃくしゃになるくらいに
握りしめる手のひらの地図
それでも破れない決心の行方










MY DEAR /新作紹介 掲載
**どうもありがとうございました**






















笑顔の花束を

                                                        .

ねえ 私の幼いころの夢は何でしょう
十(とお)数える間にあててみて

なりたいものは
いくつもあった少女時代

ふわふわシャボン玉のように
生まれては消えていった

お金や身なりだけのものじゃないわ
夢は生きてゆくためにあるの

時を重ねても色褪せない
たとえなりたいものが変わっても


ねえ 私の幼いころの夢は花屋さん
そう 今の私とはずいぶん違うけれど

ああ だけどね
その夢はどこかで繋がってたの
今も 私は花屋さんになりたかったの

どんなにささくれても
どんなに冷たくされても生きて
ひとつひとつ束ねていきたかったの

めくるめくる人との出会い
咲き誇るいのちの
愛くるしい笑顔の花束を



                                                                   .

緑のかげ

真昼のかげが揺れている
まるで初夏を思わせる
光の風が吹いてくる

朝早く降った雨の残り香
目に映る若葉の色にも
ほんの少し染みついていた

いつも陽ざしは
何かにたどりついて
一つのかげをつくってゆく

それは暗闇なんかじゃなくて
それは孤独でもなくて
ここに在るということ

さわさわと流れてくる
午後の風に揺れながら
響く木漏れ日のかげ

続く真昼の一本道に
ささやく手招きのかげ

ひらひらと
匂わせながら
僕たちの孤独に染みてくる

たどりついた新緑のかげ
ひたいに手をあてて
息を切らしながら

眩しそうに
太陽を見上げている
その真下に見えていた

揺れながら響いていた
消えそうで消えない
たった一つの人のかげ








MY DEAR / 新作紹介 掲載
**どうもありがとうございました**


























飛べない背中に

しばらくぶりの雨の音
叩きつけるような雨の音

朝の窓
一気に全開したら
雨宿りの小鳥が飛んでいった

狭い屋根の下
羽を寄せ合いながら
ずっと雨を凌いでいたんだ

何気ないようで奇跡的だよ
生きているって毎日は

直接的でも
間接的でもないんだ

きっともっと
やわらかいもので
僕たちはつながっているんだ

不安な雨の夜も
やがてくる朝も

肩寄せ合いながら
凌ぎ合える

君とならきっと
凌ぎ合える

そんな互いの中の
一番の風の糸
飛べない背中に編んでゆく

突然何があっても翼があれば
さ迷う小鳥のような心
温め合いながら

どこにでも飛んでゆける
編み上げた背中の翼で
迷い続けた日々の向こうまでも











詩誌『回生』第あ号(通巻第37号)に関するお知らせ

詩誌『回生』第あ号(通巻第37号) 5月20日付けで発行中です。



画像
 回生を置いている場所

  ・恵文社一乗寺店(京都)
  ・小宮山書店(東京神保町)
  ・アトリエハナコ(東京日本橋)
  ・パソコンパーツショップ「ガレージコム」(群馬県前橋市富士見村)
  ・セーブオン時沢店(群馬県前橋市富士見村)
  ・喫茶ホルン 
  ・書本&cafe magellan(仙台市春日町7−34) 
  ・宮城県立図書館(地域情報室) 
  ・仙台市民図書館 
  ・cafe haven't we met 
  ・せんだいメディアテーク 
    クレプスキュールカフェ脇フリーペーパーコーナー
  ・仙台文学館 
  ・宮城県美術館 
  ・Book Cafe 火星の庭 
  ・cafe Mozart 
  ・cafe Mozart atelier
  ・蔵人(くろうど)(村田町)
  ・大河原町図書館 

   各場所には、10部程度しか置いておりませんので、すでに無くなっている場合がありますのでご注意くださいとのことです。




    詩誌『回生』 担当、編集同人、小熊昭広さんからのお知らせと思い


   通信制高校に関した先進事例のシンポジウムを仙台で開催したい


このシンポジウムで私、小熊が最も参加していただきたい方を、どのような方々に想定しているか書かせていただきます。

 それは、不登校や高校を中退した子供さんの保護者の方です。

 自分の子供がやりたいことをやれずに、悩んでいる。けれど、なかなか我が子と言えども、落ち着いて話ができない。保護者として、どう対応して良いかわからない。将来に向けてどのようなことをしてゆけば良いのかわからない。

 そんな悩みを抱えながら、皆さん、それなりにいろんな方に相談したり、いろんな情報を調べたりして、前に進んでいます。だから、このようなシンポジウムに参加する必要はないと思われる方がほとんどだと思います。

 このシンポジウムでは、若者の自立について、特定の考えや価値観を強く主張するつもりはありません。
パネリストの方々は、それぞれの立場で社会に関わり、子供や若者の自立支援を行っておりますが、皆さん一様な考えをお持ちではありません。私も当然に、違う考えを持っているはずです。

これからの若者たちの自立支援は、こうして行こう、通信制高校はこうあるべきだ、などといったことを確認し合うものでもありません。

お互いに違う考えで活動し、その実際の行動、関わりの中から、得たものを互いにぶつけ合うことで、何か違うものが生まれるかもしれない、と思っています。そして、それが、このシンポジウムへの私自身の期待です。

このシンポジウムは、通信制高校の良さを宣伝するものではありません。もちろん、今、数多くの通信制高校がありますが、それぞれの通信制高校の特色がどうなのか、といったことを話し合うものでもありません。当然に、個々の通信制高校の善し悪しを議論するものでもありません。


子供達、若者達が自立する過程の中で、その学び場の選択肢の一つとして、通信制高校もあるということを、改めて話し合うものです。そして、通信制高校を活用したNPO法人D×Pの先進事例を知ること、今、若者たちの自立を支援するのに、私達個々人がどのようなことができるのかを知る機会になるものと思っております。

 (以上、「READYFOR」ホームページより引用、抜粋)



  このプロジェクトの内容を、もっと知りたいと思われました方は、「READYFOR」ホームページにてご覧になれます。(https://readyfor.jp/projects/successful)(ご自身のSNSやブログに、このシンポジウムに関することを貼付して下さる方も歓迎とのことです。)



以上、詩誌「回生」に関するお知らせでした。

限りなく

もうしばらくは
このままでいさせてほしいの

そんな短い会話のように
今日も春の風は吹いていた

どんなに初夏の香りがしても
今はまだ春だからって

風は深呼吸繰り返すように
止まっては吹いてた

何にもない高台から
遠くを見渡すように

何にもない青空の色の
高さに背伸びするように

限りなく日々を感じさせて
限りなく愛を感じさせて

感じたくても感じられないくらい
何にもない心のエリアまで

私は私でしかなく
そしてあなたもあなたでしかなくて

それぞれがそれぞれであることに
なんだか胸が熱くなった
あの日の真夜中の孤独

眩しい色の花が咲いている
揺れる午後の風

遠い向こう際
長い土手の
真ん中に見える階段

子供が手をつなぎ合って
ゆっくり上りつめてゆく風景

それは限りなく優しさが
続いてゆく時の流れ

誰かのために生きるのではなく
誰かと共に生きてゆきたい

限りなく限りなく
今のあなたと今の僕と今の何かと
















一瞬という一枚を

あの時撮りたかったけど
撮れなかった
胸を踊らせた被写体を

もう一度目とじて
少しずつ思い出してみる

そうして今度は
二度と見失わないように

固く固く意を決して
その瞳の奥で
ぐっとずっと抱きとめるんだ

あと少しで叶いそうだったことも
叶えたいのに
叶わなかったことも

誰しもみな一つの思い出に
変えることができるから

時が経った時もう一度
あの時があったから
今日があると思えるように

今は過去という名に
生まれ変わっていこうとする
すべての思い出を

今日という手のひらと瞳で
ただ頑なに磨き続けていたい

シャッターチャンスはこれから
その両手を緩めるな
あらゆる瞬間が息を放っている

君が掴みたかった
希望という被写体は走り続ける
今日も止めどない明日に向かって

迷っている時間なんていらない
追いかけて追いついて
その手で抱きとめてみせて

追いかけて追いついて
追い越して回りこんで
一瞬という一枚を手にいれるんだ





君に光と花びらを

生きるって辛いねって
桜だってきっと思う日もある

短い春の中で
満開の桜が咲いている

けれども散りゆく桜は
泣いているわけじゃないのか

木漏れ日の間を広げるように
肩落とす人の今日の失敗にも
光と花びらを届けている

今をせいいっぱい生きよう
どんな風に吹かれても
どんな雨に打たれても

いのちの蕾広げて
生まれてきた僕たちの奇跡
いつしか小鳥の歌を連れてくる

長い坂道に舞い降りる花びら
うす桃色の絨毯になる

上りゆく人の一歩一歩に
どこまでも寄り添ってくれる

今しかできない時を生きよう
なんども口ずさむように
そっと肩に舞い降りる花びら




桜の予感


通りにある大きな桜の木

揺れる木々の枝


ずっと空白だった

細い枝と枝の間に

初々しい蕾のかたちが帰ってくる


やがてその空白は

あふれくる花の色に満たされて

空さえ青いはざまになってゆく


僕たちの折れそうな心の枝にも

どうか新しい蕾を


僕たちの空白の思いたちにも

どうか眩い時の花びらを


まだ早い桜の木々に降り立つ

小鳥の背中

あたたかな春の光を乗せてくる


まだ早い通りを散歩する

せわしげな子犬のあしどり


立ち止まってクンクンさせたのは

ところ狭しとふくらみを放つ

つぶらな蕾のぬくもりか


広がる桜の予感


人も小鳥も子犬も今日も

まだ淡い淡い陽ざしの中


つつまれる桜の予感


おだやかなぬくもり

まだ花には早い通り

揺れる木々の枝


生きとし生けるものに

すきとおる春への思い

手招きさせるのは薄絹色の風






(一部改編)




















白い町

白い雪が溶けて
白い花が咲いたら
白いセーターを着ていた君も
白いシャツに着替えるだろう

だけどこの町の雪が溶けて
どんな山の色が見えても
どんな道の草が揺れても

このまま消えてしまわない
何にも汚れの知らない白が
僕の中にもあるってことを
どうか信じてほしい

君を大切にしたいと
思えば思うほど泣きたくなる
どうしようもない甘い痛みが
体じゅうを走ってゆく

君と泣き笑いすごした
真冬の時を思うたび
どうしようもない愛おしさが
隠しきれない白になる

君が大好きなこの町の
風さえ息を飲む
静かな静かな白い朝

誰かが歩いていった
足あとだけが続いている

君を大切したいと
思えば思うたびに浮かんでくる

凍てつきながらも温め合った
僕たちの白い日々
僕たちの白い町

やがて長い長い日々も
静かに通り過ぎて
ひとつの季節にかわってゆく

まっさらな光あふれて
白い花
白いシャツ

目を細めたくなるような
白いぬくもりに包まれる
僕たちの白い町





MY DEAR/ 新作紹介 掲載
**どうもありがとうございました**
.

少しずつ春

そっと肩にかかったのは
午後の光のベール
それは淡い春の兆し

まだ寒い時の色を
ほんのり包んでくれる

小さな春のぬくもり
教えてくれる

歩き出せば見えてくる
水たまりの中の空一面

揺れていた
ほのかな春の光が

もうすぐ遠くに見える
白い山肌も微笑む

そしてまっさらな
水の音が生まれてくる

やがてなだらかに
おだやかに近づいて
この町にも聞こえてくる

小さな春のせせらぎ
教えてくれる

見渡せば少しずつ春
耳を澄ませば少しずつ春

光の春から音の春
今は少しずつ春
待ちわびている本当の春







.

がらんどうの空に

がらんどうの空に
月だけが微かに輝いている

真冬の風がせわしそうに
一本線を街の夜空に残してゆく

子供の頃
あんなにあった星も
霞んでどこかに行ってしまった

埋め尽くしたいものが
街の夜空じゅうにある

それは真昼と真夜中の時間を
かき集めてもまだ足りないもの

時に僕たちの胸の中の宇宙にも
どこか淋しげに響いてくる

夜空のずっとずっと向こうと
僕たちの胸の奥の宇宙

そっと重なり合えるラインに
その答えは見えてくる
そんな気がしてならないんだ

がらんどうの空の
夜の真下に煌めく
そっけないイミテーションな宇宙

本当の月を今にも支配しそうな
昼のような夜が渦を巻いている

思えば速攻直結の
人工の星の中でつながっている
顔も声もいらない交信に夢中の今

がらんどうの空に
失われそうになる人の宇宙が
乾いたこの夜空に甦ること

ほんの少しでも取り戻せること
胸の奥で願い続けている

僕たちは忘れようとしているのか

顔をあげて
遠くの誰かを想うこと

何かを待ちわびて
夜空を見上げる
イマジネーションの宇宙







MYDEAR/ 新作紹介 掲載
**どうもありがとうございました**







さよならなんてしたくない

うぶごえをあげたいのちが
ひらいてにぎりしめる
小さなこのよのひかり

忘れてしまうほど強い一瞬
それは通じる胸の奥底に
きっと刻まれてゆくんだ

生まれて生きていく途中で
通り過ぎなくてはならない
涙と戸惑いの日々

あの時あなたが見せてくれた
絶え間ないやさしさに
私はもういちど
生きてゆく勇気をもらった

うぶごえをあげたいのちに
誰しもかならず譲り受ける
やさしさという
まっさらな心の希望

胸に深く手をあて続けたなら
やがて感じられる

あしたに続きたいと切に願う
いのちの居場所

どんなかなしいことがあっても
ここから動きたくはない

ちぎれるほど誰かに
手をふらされても
さよならなんてしたくない

愛という名のありか
やさしさだけには
さよならなんてしたくない






MY DEAR/ 新作紹介 掲載
**どうもありがとうございました**


.

濡れないように

とつぜんの雨に濡れる
街角のコンビニ

乾く暇もない髪のまま
急いで駆け込んでゆく人

店先に貼られた
レイングッズのポップ

「カサ あります」

とつぜんの雨は
そのままに降り続いている

何にもしなくちゃ
ただ濡れ続けるばかり

止んでほしいと願っても
すぐに雨はやまない
そのままに降り続いている

特別なものでなくていい
その場しのぎでもいい

明るい空を望んでいるなら
何かを始めなくちゃ
ただ濡れ続けるばかり

教えてくれるように
次のどこかへ
通り過ぎて行った人

悩み多き心のように
雨雲から涙雨が降り続ける

もう少し風が吹けば
飛んでしまいそうな傘に
強く守られながら

濡れないように
濡れないように
通り過ぎて行った人
















スタートライン

太陽は曇り空でも上空で輝いている
そして今年も初めての空に
光の一筆を振る舞い始めた

すっくりと地上に立つ僕たち
遠い遠い子供の頃
舗装されていなかった土の頃は
友達と一本の棒を拾って
スタートラインを引いたけれど

今じゃアスファルト
そこにもう一度
同じラインを引くことはできない

でも僕たちは覚えているよ
ここから走り出したことを
忘れたくても忘れられない
ひとつの始まりだったことを

幻のように消えそうな夢も
どうしても近づけない夢も
限りなくそばにいる夢も
みんな僕たちを照らす
聖なるシグナルライト

雨の日も曇り空の日も
今日も生きている尊い証のように
僕たちの日々の真上で瞬いている

どんなの道の上にいるのかよりも
どんな道を歩いてきたのかが
今はなんだかとても愛おしい

走り出せる
走り続ける
ここからまた
すべては明日へのスタートライン





MYDEAR / 新作紹介 掲載 (一部改編)

***どうもありがとうございました***







本のお知らせです。  詩誌『回生』第て号(通巻36号)

詩誌『回生』第て号(通巻36号)発行されています。


          最新号 て号(通巻36号)表紙(画:明才)




画像


詩誌『回生』が関西と関東で入手可能となったそうです。


東京では、神保町の小宮山書店及び日本橋のアトリエハナコに、京都では恵文社一乗寺店に少部数ですが、置かせていただいているとのことです。



 回生を置いている場所(2015年1月16日現在

  ・恵文社一乗寺店(京都)入手可能
  ・小宮山書店(東京神保町)入手可能
  ・アトリエハナコ(東京日本橋)入手可能
  ・パソコンパーツショップ「ガレージコム」(群馬県前橋市富士見村)入手可能
  ・セーブオン時沢店(群馬県前橋市富士見村)入手可能
  ・喫茶ホルン入手可能
  ・書本&cafe magellan(仙台市春日町7−34)入手可能
  ・宮城県立図書館(地域情報室) 入手可能
  ・仙台市民図書館入手可能
  ・cafe haven't we met入手可能
  ・せんだいメディアテーク
      クレプスキュールカフェ脇フリーペーパーコーナー(配布依頼終了、後日入手可能)
  ・仙台文学館入手可能
  ・宮城県美術館
  ・Book Cafe 火星の庭入手可能
  ・cafe Mozart入手可能
  ・cafe Mozart atelier入手可能
  ・蔵人(くろうど)(村田町)入手可能
  ・大河原町図書館 入手可能

  ※ 各場所には、15部程度しか置いておりませんので、すでに無くなっている場合やまだフリーペーパーコーナーに置いていない場合がありますのでご注意ください。


  ☆ PDF版はホームページからダウンロード可能だそうです。


☆詩誌『回生』 中村正秋 & 小熊昭広 ホームページより引用させていただきました。            

つつむ

にぎりしめた両手を
そっとひらいたら
窓際の光がその中にとどきました

大きくひらいた両手を
ぎゅっとにぎりしめたら
窓際の光はこぶしをつつみました

紙のようで紙でないものが
この暮らしの中にはあります

布地のようで布地でないものが
この暮らしの中にはあります

見えない何かがいつも
私たちをつつんでいるようです

目隠しされたような明日に
もうあきらめかけた時
つつまれて泣いてしまうのは

上等な紙でもなく布地でもなく
どこにでもある窓辺の
ひだまりのような人のぬくもり

これからも私たちは
つつみつつまれながら
時を重ねてゆくのでしょう

やがて日々の両手が
誰かの様々な涙の色を
つつんでもにじませず

そっとかくしてあげられる
そんなやわらかで
淡い光の厚み

そのものとなれる日が
いつかきっときてほしい
いつかきっときてほしい

そんな願いにつつまれながら
生きてゆければ
生きてゆければ