あしたも生きる

なにもかもレールに
乗せられるのは
おもちゃの電車のようです

あたしはこれから
みずからの方角をみつめ
みずからを進む電車になって
どこかに行こうとしています

動き出すあたしを
車庫で心配しながら
見送ってくれるひとつひとつが
ゆっくりと小さくなってゆきます

ひっきりなしに
乗り降りしてくる人たちに
時には傷つくこともあるでしょう

通り過ぎてゆく踏切の音に
言い知れぬものを
感じることもあるでしょう

だけどトンネルを超えた時に
広がる海の果てしなさを
目にすることだってあるでしょう

誰かに決められた場所を走る
おもちゃの電車よりも
もっと見たこともない
遠くをめざしてみたいのです

ことことと かたかたと
あしたもあたしは生きるって
迫りくる青い線路は音を立てます

まだまだ一両編成のあたしは
聡明な空と海に見守られながら
力いっぱいの汽笛を響かせながら






*MYDEAR/新作紹介欄 掲載 (一部改変)*
*どうもありがとうございました*


この記事へのコメント

2018年12月17日 22:39
eriさん、お久しぶりです。
とっても素敵な詩です。私はうーんと年齢が上の大人女子ですが、これまで生きてきた年月よりはるかに少ない未来の時間を、eriさんの詩の「あたし」のように、あたしの電車に乗って走り出しています。トンネルを抜ければ海が広がる、富士山だって見える、ドキドキわくわくして。
 サークルが無くなりましたが、ブログの交流これからもよろしくお願いします。
2018年12月18日 14:06
eriさん、きょうは休日でよい天気です。太陽の光とあたたかさにほっとしています。人生いろいろありますが、「あしたも生きる」っていいですね。元気になります。お互い体には気をつけて無理しないようにですね。
2018年12月24日 00:09
hukoさん、お久しぶりです。

いつも拙作を読んでいただきありがとうございます。

電車に乗りながら見る風景は、何気ない風景でも、なぜあんなに人の気持ちに心地よいものを与えてくれるのでしょうね。あの独特の柔らかい揺れと音が関係しているのかな・・・。電車から見る風景のように、あたしの人生の風景をみつめてゆけたらいいですね

こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
2018年12月24日 00:17
ふーちゃんへ

今まで、仕事の追い込みに追われ、帰ったらへたれるという情けない数日を送っていました(笑)今日は休日なのですが、やっぱり休日っていいですよね。ふーちゃんのおっしゃる通り、この時期の太陽のあたたかさって、ほっとするものがありますよね。そうですね。無理せずほどほどが元気の素ですよね いつも拙作にコメントをありがとうございます。
2018年12月24日 14:46
お久しぶりです。

きょうプールに行ったら、
先日のキリギスのひとに会いました。
きょうは間もなく2歳になるという女の子と一緒でした。
ジャグジーでいろいろ話すうちに、
彼は、差別や偏見への不快感を露わにしていました。
彼の列車が『聡明な空と海に見守られて』進んでいってほしいと、心から願いました。
2018年12月24日 18:12
ひらひらと さんへ

お久しぶりです。いつもご訪問、ありがとうございます。

暮らしていると予想外の出来事に遭遇することもありますね。
まさか、キリギスの方とプールで出会い、しかも色々とお話しすることになるなんて、想像できなかったかもしれないですね。人生って、いろんな出会いがありますね。

人のお話に耳を傾けることって、難しいことだと思いますが、傾けてくれた側の方々は、きっと、気持ちが幾らか楽になったと思います。誰だって晴れやかな気持ちで暮らしたいですよね。国を超えたあたたかなお話をありがとうございます



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