坂道

蜻蛉を追いかけて
夢中で駆け上がる夢を見た

はかなく消えてゆくものを
見上げる瞬間はいつも
果てしなく青くせつなくて

のぼり道を踏みしめるたび
途中でゆるみだす靴の紐

太陽の傾斜の向こうから
転がってくる静かな距離は
止めどなくはかり知れなくて

僕たちの歩いてゆく毎日は
平坦なアスファルトでも
レンガのペイヴメントでも

すべては
予測のできない坂道ばかり

超えたいものを受け止めながら
せつなさの重みに戸惑いながら

今日も明日もその次もずっと
ただゆるみだすものを切々と
整えながら暮らしてゆく

斜めっている季節を移ろいながら
ただ青きものを見つめている
僕という今を生きてゆく坂道の途中






**MYDEAR 新作紹介欄 掲載**

*どうもありがとうございました*

この記事へのコメント

2018年08月10日 10:01
eriさん、暑い日々が続いていますが、いかがお過ごしですか。こちら、季節の移ろいを感じながら、坂道をゆっくりと歩いています。また、eriさんの詩に出会えたらな・・・・。
2018年08月13日 22:55
ふーちゃんへ

八月も半ばを迎えようとしていますが、厳しい暑さが続いていますね。

真昼に歩いている途中、こもれびに包まれた坂道の影にさしかかると、ほんの少しですが、ほっとしますね。

熱中症にどうぞお気をつけて。ゆっくり過ぎてゆく時間。一分一秒でも多く、どうぞ良い夏の日の思い出を・・・

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