桜の予感


通りにある大きな桜の木

揺れる木々の枝


ずっと空白だった

細い枝と枝の間に

初々しい蕾のかたちが帰ってくる


やがてその空白は

あふれくる花の色に満たされて

空さえ青いはざまになってゆく


僕たちの折れそうな心の枝にも

どうか新しい蕾を


僕たちの空白の思いたちにも

どうか眩い時の花びらを


まだ早い桜の木々に降り立つ

小鳥の背中

あたたかな春の光を乗せてくる


まだ早い通りを散歩する

せわしげな子犬のあしどり


立ち止まってクンクンさせたのは

ところ狭しとふくらみを放つ

つぶらな蕾のぬくもりか


広がる桜の予感


人も小鳥も子犬も今日も

まだ淡い淡い陽ざしの中


つつまれる桜の予感


おだやかなぬくもり

まだ花には早い通り

揺れる木々の枝


生きとし生けるものに

すきとおる春への思い

手招きさせるのは薄絹色の風






(一部改編)




















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この記事へのコメント

2015年03月24日 19:06
こんばんは。テレビなどで桜の開花の便りを聞くようになりましたが、自分のふるさとはまだまだ先です。eriさんのふるさとでは、開花はまもなくではないでしょうか。春といえば桜ですね・・・。だれもが薄絹色の風にすきとおる夢を見るのでしょう。
2015年03月24日 20:02
おじゃまします♪
いいですね~。
「もうすぐ咲く桜」に感じる
「春の予感」♪

まだちょっと肌寒いけど
もう春が近づいてる…
1本の大きな桜を中心に描かれる
とても綺麗な情景が浮かびました♪
2015年03月26日 13:11
こんにちは。テレビ等によると、あと少しだそうです。近辺の木々に蕾がいっぱいついています。たのしみです。

春と言えば桜ですが、ふーちゃんの町を思うと、もうひとつ、りんごの花が浮かんできます。色んな種類がありそうですが、私が見たことのあるのは、真っ白なリンゴの花。とてもきれいでした。五月ごろだったかな。白い花に白いシャツが映える、その町だけの美しい春・・・
2015年03月26日 13:19
しゅけさんへ

いらっしゃいませ。

ちょっとまだ肌寒い・・・そんなところも、兆しとしてたのしめるのが、春のいいところのひとつですよね。

一つの国のみんなで、同じ頃にひとつの花を想う・・・。日本の国のそんなところも好きです。近づく春ともうすぐ来る本番の春。両方、自分らしくたのしめたらうれしいですね
2015年04月09日 17:40
柔らかな淡い色合いの花なのに、希望が湧いてくるから不思議ですね。地面に落ちた一片の桜も可憐で素敵です。空気は冷たくても春の予感……
「桜の予感」――素敵な言葉ですね。
2015年04月16日 22:58
hukoさんへ

こちらの詩の方にも、コメントをありがとうございます。

もうすぐ桜の時期から満開を過ぎて、今は葉桜のシーズンを迎えようとしています。こうして過ごしていると、風景をうごかしている風が、時計のようです・・・。

次はどんな予感がやってくるのかな・・・。
素敵な予感、一つでも多く体験したいですね

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