その陽まで


公園通りの坂道の上
変電所の塔が
ここからでも見えた

小さなことだけど
今まで
ずっと知らなかったこと

偶然
背伸びしていた
爪先の影が短すぎて
アスファルトしか見えない

通りががりの
真昼の公園には
誰ひとりいない

だけど
夕方には帰ってくる
たくさんの人の影が

涼しい風を
此処につかまえに
辺りからやって来るんだ


目の前にあっても
まぶしすぎて
近寄れないものがある

そんな時は
自分らしく自分らしく
目をとじて
その陽まで
時間の中に身をゆだねてみる

やがて風は吹いてくる
とんがった
のぼり棒の屋根の
きもちのてっぺんに

動きたいけど動けなかった
火傷しそうなくらい
陽にさらされたブランコの
きもちの鎖に

やがて風は吹いてくる
人はやって来る
そして陽は沈んでゆく







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この記事へのコメント

2011年07月09日 19:12
eriさん、暑い一日が暮れゆこうとしている田園風景が、突如、夕立となり涼しい風が流れてきます。

公園通りの坂道の上 陽にさらされたブランコ・・・

eriさんの佇む風景にも涼しい風が吹いていることを思います・・・。
2011年07月10日 09:41
ふーちゃんへ
夕立のあとの風。夏にしか味わえないあの風の感触。
心地よいひとときですね

広がる田園風景に吹き渡る風。想像するだけで、暑い気持ちの中に、涼感が吹き渡ります。

今日も暑くなりそうです。だんだん真夏に近づいていますね。涼しい風に恋しさひとしおです・・・

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