かなしみよ おやすみなさい

窓をあけたら
ひんやりとした
夜の風が吹いてきた

草むらは
緑の香りを放ちながら
夜の空へとなびいていた

おろしたてのすだれは
揺れながら
楽器のように音を立てていた

夢をみること
長いこと
忘れていたような気がする

無いようで
じっと目を凝らせば
浮かびあがる星の雫たち

満ち欠ける月は
半円を描き続けながら
あかるい空にたどり着く

深い深い夜の色に
星の雫たちは
一晩中休みなく瞬き続ける

忘れたくない夢の景色が
まぶたの奥底にまで
囁きかけてくれる夜

どうかどうか
おやすみなさい
かなしみよ
おやすみなさい










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この記事へのコメント

2011年05月20日 17:12
eriさん、五月になり田植えもはじまり、明け方の風に運ばれる水の匂いが気持ち良いこの頃です。久しぶりにeriさんの詩に出会えて、なんだかうれしいです。
このところいまいちの自分でした・・・。
eriさん、かなしみも静かに眠る、夢のような夜っていいですね。
2011年05月20日 20:41
少し切ないような、郷愁に誘われたような、
そんな気持ちになりました。
通り過ぎた夏の日、
家族と見上げた星の感じ、草の香り。。
詩というものは、読む側によって、
違うイメージが浮かび上がる・・
eriさんが、描いた世界と、私が感じたものは
全く、違うものかもしれない。。
でも、それがまた、詩の魅力のように
感じています。
時に、耳を澄まして心の音にふれてみると
今まで忘れていたことが、ふと蘇る。
そんな時間を過ごせたような気がいたしました。
かなしみよ、おやすみなさい・・
すてきな心の詩ですね。
2011年05月22日 13:11
ふーちゃんへ
そちらではもう、田植えが始まっているのですね。こちらは、もう少しだけ後になると思います。明け方に風に運ばれる水の匂い・・・私もその情景がとても好きです。水田に映る空の様子だとか、風に流れてできる小波のかたちだとか・・・
少しお気持ち的にお疲れのご様子ですが、一日の終わりに静かで穏やかな夜に包まれて、ふーちゃんのお気持ちが、どうかほぐれますように・・・。ふーちゃんの暮らすふるさとの風景から、さやさやと流れる草木の音や、雨蛙のコーラスが、ふーちゃんの耳元に優しく届きますように・・・どうぞ、よい夜を。よい夢を・・・

2011年05月22日 13:40
メイさんへ
草木の香りや風の音。それは、今でも会おうと思えば、似たような景色に会うことができるのですが、なにも特別ではない景色なのですが、なぜかずっと覚えていることがありますね。メイさんのおっしゃられるように、時に懐かしく切ない思いにまで、私たちをいざないますね
「耳を澄まして心の音に触れる・・・」素敵な響きですね。あわただしい時間に流されて、時々、自分らしさまで流されそうになることもありますが、ぜひそのような時を大切にし、なるべく、角のないまあるい気持ちでいられるようになりたいと思いました
心の音に到着できる、そんな静かな夜のタイムマシンになら、何度でも乗ってみたいですね・・・

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